【厚労省】外国人雇用状況の届出状況 (令和4年10月末現在)が公表されました
厚生労働省は、「外国人雇用状況」の届出状況まとめ（令和４年10月末現在）を公表しました。
「外国人雇用状況」の届出は、外国人雇用を行うすべての事業主に対し、雇入れ及び離職の際ハローワークへ届け出ることが義務付けられているものです。
「外国人雇用状況の届出状況」は、日本で働く外国人労働者の人数を在留資格別、国籍別、産業別等に集計されたものです。
※本資料では技能実習生も労働者という扱いで集計されています。
公表された資料の中からいくつかピックアップしたデータを調べてみました。
〇国籍別の状況
労働者が多い上位3か国
| 順位 | 国名 | 人数 | 全体の割合 | 前年人数 |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | ベトナム | 462,384人 | 25.4％ | 453,344人 |
| 2位 | 中国 | 385,848人 | 21.2％ | 397,084人 |
| 3位 | フィリピン | 206,050人 | 11.3％ | 191,083人 |
やはりベトナムが前年同様に最も多いです。
〇対前年増加率が高い主な3か国
| 順位 | 国名 | 人数 | 前年比 | 前年人数 |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | インドネシア | 77,889人 | 47.5％増 | 52,810人 |
| 2位 | ミャンマー | 47,498人 | 37.7％増 | 34,501人 |
| 3位 | ネパール | 118,196人 | 20.3％増 | 98,260人 |
インドネシア人が大幅な増加率です。
〇技能実習生の人数（弊組合取扱い国）
| 全体/国名 | 今回 | 前年比 | 前年 |
|---|---|---|---|
| 全体 | 343,254人 | 2.5%減 | 351,788人 |
| ベトナム | 183,011人 | 9.5％減 | 202,218人 |
| インドネシア | 43,145人 | 45.2%増 | 29,716人 |
| ネパール | 1,164人 | 95.3％増 | 596人 |
※カンボジアは本資料ではその他として括られています。
実習生の増加率は、ネパール、インドネシアが高いです。
インドネシアは全体の増加率も47.5％増と最も高く、技能実習生の増加がインドネシアの人数を押し上げていることがわかります。
〇技能実習生における建設業の割合
| 建設業 | 今回 | 前年比 | 前年 |
|---|---|---|---|
| 全体 | 343,254人 | 2.5％減 | 351,788人 |
| 建設業 | 70,489人 | 微増 | 70,488人 |
| 割合 | 20.50% | 0.5％増 | 20.00% |
技能実習における建設業の割合は20.5％、前年より0.5ポイント増加しました。
〇在留資格別・産業別外国人労働者数（建設業）
| 建設業 | 今回 | 前年比 | 前年 |
|---|---|---|---|
| 全体 | 116,789人 | 6.2％増 | 110,018人 |
| 技能実習 | 70,489人 | 微増 | 70,488人 |
| 割合 | 60.40% | 5.7％減 | 64.00% |
建設業における技能実習生の割合は全体の6割でした。
人数は、ほぼ横ばいでした。
〇国籍別・産業別外国人労働者数（建設業）
※全在留者数での人数
| 建設業 | 今回 | 前年比 | 前年 |
|---|---|---|---|
| 全体 | 116,789人 | 6.1％増 | 110,018人 |
| ベトナム | 54,099人 | 7.2％減 | 57,674人 |
| インドネシア | 12,138人 | 82.9％増 | 6,633人 |
| ネパール | 1,295人 | 47.8％増 | 876人 |
人数ではベトナムが多いです。
ここでもインドネシアの増加率が高いです。
ネパールも伸びています。
