【厚労省】外国人雇用状況の届出状況 (令和5年10月末現在)が公表されました
厚生労働省は、「外国人雇用状況」の届出状況まとめ(令和5年10月末現在)を公表しました。
「外国人雇用状況の届出状況」は、日本で働く外国人労働者の人数を在留資格別、国籍別、産業別等に集計されたものです。
※本資料では技能実習生も労働者という扱いで集計されています。
外国人労働者の総数は、前年比で225,950人増加し、2,048,675人となり、初めて200万人を超えました。
公表された資料からいくつかピックアップしたデータを調べてみました。
〇国籍別の状況(別表1より)
労働者が多い上位3か国
上位 | 国名 | 人数 | 全体の割合 | 前年人数 |
---|---|---|---|---|
1 | ベトナム | 518,364 | 25.3% | 462,384人 |
2 | 中国 | 397,918 | 19.4% | 385,848人 |
3 | フィリピン | 226,846 | 11.1% | 206,050人 |
ベトナムが前年同様に1番多いです。
〇対前年増加率が高い主な3か国(別表1より)
上位 | 国名 | 人数 | 増減比 | 前年人数 |
---|---|---|---|---|
1 | インドネシア | 121,507 | 56.0%増 | 77,889人 |
2 | ミャンマー | 71,188 | 49.9%増 | 47,498人 |
3 | ネパール | 145,587 | 23.2%増 | 118,196人 |
前年同様インドネシア人が大幅に増加しています。
〇在留資格別・産業別外国人労働者数(別表6より ”技能実習・特定技能”)
技能実習 (今回) |
増減比 | 技能実習 (前年) |
特定技能 (今回) |
特定技能 (前年) |
|
---|---|---|---|---|---|
全体 | 412,501人 | 20.17%増 | 343,254人 | 138,518人 | 非公表 |
建設業 | 88,830人 | 26.02%増 | 70,489人 | 12,333人 | |
構成比 | 20.50% | 同 | 20.50% | 8.90% |
建設業における技能実習の割合は20.5%、前年と変わらず。一方、特定技能の割合は8.9%となっています。
〇在留資格別・産業別外国人労働者数(別表6より ”うち建設業”)
建設業 | 全体 | 技能実習 | 技能実習 (割合) |
特定技能 | 特定技能 (割合) |
---|---|---|---|---|---|
今回 | 144,981人 | 88,830人 | 61.27% | 12,333人 | 8.51% |
増減比 | 24.14%増 | 26.02%増 | – | ||
前年 | 116,789人 | 70,489人 | 60.40% | 非公表 | – |
建設業における技能実習生の割合は、全体の約6割で前年とほぼ変わっていません。
ただし、技能実習生の総数は前年比で26%増加しています。
〇国籍別・産業別外国人労働者数(別表7より ”建設業”)
※全在留者数での人数
建設業 | 今回 | 増減比 | 前年 |
---|---|---|---|
全体 | 144,981人 | 24.14%増 | 116,789人 |
ベトナム | 62,026人 | 14.65%増 | 54,099人 |
インドネシア | 23,549人 | 94.01%増 | 12,138人 |
建設業において、人数ではベトナムが最も多く、一方でインドネシアが前年比でほぼ2倍に増加しています。
詳細厚生労働省|「外国人雇用状況」の届出状況まとめ(令和5年10月末現在)