受入れできる国
アジアクリエーション協同組合では現在、
「ベトナム社会主義共和国」・「カンボジア王国」・「ネパール連邦民主共和国」・「インドネシア共和国」の4か国から技能実習生を受け入れることができます。
それぞれの国の特徴について見ていきましょう。
1:一般事情
受入可能国 | ベトナム社会主義共和国 | カンボジア王国 | ネパール連邦民主共和国 | インドネシア共和国 |
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国旗 | ||||
地図 | ||||
面積 | 32万9,241km² (日本:約37万8,000km²) |
18.1万km² (日本の約2分の1弱) |
14.7万km² (北海道の約1.8倍) |
約192万km² (日本:約37万8,000km²) |
首都 | ハノイ | プノンペン | カトマンズ | ジャカルタ |
飛行時間 (直行便 ・片道) |
約6.2時間 (成田空港→ハノイ) |
約9.1時間 (成田空港→プノンペン ※トランジットによる) |
約8.4時間 (成田空港→カトマンズ) |
約8.1時間 (成田空港→ジャカルタ) |
人口 | 約9,762万人 (2020年:越統計総局) |
15.3百万人 (2019年カンボジア国勢調査) |
2919万2480人 (2021年ネパール中央統計局) |
約2.70億人 (2020年インドネシア政府統計) |
言語 | キン族(ベトナム人)約86% 他に53の少数民族 |
カンボジア人(クメール人)約90% | パルパデ・ヒンドゥー マガル、タルー、タマン、ネワール等 |
約300(ジャワ人、スンダ人、マドゥーラ人等マレー系、パプア人等メラネシア系、中華系、アラブ系、インド系等) |
政体 | 社会主義共和国 | 立憲君主制 | 連邦民主共和国 | 大統領制、共和制 |
議会 | 一院生(定数500名)、任期5年 | 二院制 上院(全62議席,任期6年) 下院(国民議会,全125議席,任期5年) |
連邦議会 | (1)国会(DPR):定数575名(任期5年) (2)地方代表議会(DPD):定数136名(任期5年) |
主要産業 | 農林水産業(14.85%) 鉱工業・建築業(33.72%) サービス業(41.63%) (カッコ内はGDPに占める割合) |
農業(25.0%) 工業(32.7%) サービス業(42.3%) (カッコ内はGDPに占める割合) |
農林業 貿易・卸売業 交通・通信業 |
製造業(19.2%) 農林水産業(13.2%) 卸売・小売(12.9%) 建設(10.4%) 鉱業(8.9%) 運輸・通信(4.4%) 金融・保険(4.3%) 物流・倉庫(4.2%) 行政サービス・軍事・社会保障(3.4%) その他(14.6%) (カッコ内は2021年における名目GDP構成比)(インドネシア政府統計) |
宗教 | 仏教 カトリック カオダイ教 他 |
仏教 (一部少数民族はイスラム教) |
ヒンドゥー教(81.3%) 仏教(9.0%) イスラム教(4.4%)他 |
イスラム教 86.69% キリスト教 10.72% (プロテスタント 7.60%、 カトリック 3.12%) ヒンズー教 1.74% 仏教 0.77% 儒教 0.03% その他 0.04% (2019年、宗教省統計) |
出典 (外務省) |
ベトナム社会主義共和国基礎データ (2022年11月時点) |
カンボジア基礎データ (2022年11月時点) |
ネパール共和国基礎データ (2022年11月時点) |
インドネシア共和国 基礎データ (2022年11月時点) |
2:文化・宗教・歴史などに関する特記事項について
次に、それぞれの国の国民性、宗教、食事などについて見ていきましょう。
※食事に誘うときや、食事を提供する際等は、好みだけでなく、宗教上の制限やアレルギー等についても事前に確認することが大切です。
ベトナム社会主義共和国
(1)コミュニケーションなどにおいて気を付けること
- ベトナムに国教はありませんが、数千年以上にわたり中国文化の影響を強く受けてきたため、ベトナム人の倫理観や道徳観、信仰や思考様式には、儒教や道教、仏教文化が深くかかわってきます。
- ベトナム戦争の経験があり、国内でも南北間の感情対立が一部残っていますので、ベトナム戦争の話題については明言を避けた方が良いでしょう。
- 社会・文化面でも中国の影響を強く受けていますが、あらゆることを中国と一括りに捉えないようにしましょう。
- 日本の宗教関連の観光地などに連れて行ってあげたいときには、本人の意向を確認し、また、日本の宗教的作法なども押し付けないようにしましょう。
- 20世紀初頭から現行のアルファベット表記が正式に採用されているため、漢字による筆談は通じません。英語の読み書きにはかなりの個人差があります。
- ベトナムには昼寝の習慣があるため、お昼の休憩時間に昼寝をすることがあります。
(2)べトナムの一般的な食事
主食は米です。
南北に細長い国なので、地域によって食生活が異なります。特に中国(箸を使うなど)とフランス(フランスパンやコーヒーなど)からは食生活の面でも大きな影響を受けており、スパイシーな味付けが多い東南アジア料理の中で、ベトナム料理は全般的に辛さや癖がなく、コメを中心として生野菜や香草を多く使うことが特徴です。
〔日本で好評 もしくは苦手な食べ物、味付けなど(傾向)〕
常一般的に好評なもの | 一般的に苦手なもの |
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白飯、スープ(味噌汁以外)、おかずの組合わせ | カレーライス |
フランスパン | スパゲッティー |
お好み焼き | ポテトサラダ |
ドレッシングなしの生野菜 | 刺身、寿司などの生もの |
野菜炒め | 納豆 |
焼肉、焼魚、焼鳥 | マヨネーズ |
生姜焼き定食 | 氷の入った水 |
※生姜、ニンニクの効いたもの | 砂糖の入った煮物 |
※胡椒やトウガラシを使ったスパイシーなもの | 粘り気のある日本米 |
※塩やしょうゆを使った塩辛いもの | コーヒー(特に地方出身の女性) |
カンボジア王国
(1)コミュニケーションなどにおいて気を付けること
- カンボジアの仏教は、戒律や修行を重視する上座部仏教です。礼拝形式なども日本人とは異なります。日本の宗教関連の観光地に連れて行ってあげたいときには、本人の意向を確認し、また、日本の宗教的な作法なども押し付けないようにしましょう。
- カンボジアの文化はインド文化の影響を受けており、中国文化の影響を受けたベトナムやタイの文化とは異なります。ベトナム戦争時のベトナム軍によるカンボジア侵攻など過去の歴史的経緯からベトナムやタイに対し、あまり良くない感情をもっている人もいますので、ベトナムやタイとの混同をしないよう配慮が必要です。
- カンボジアでは、神が頭部に存在するとされており、頭をなでたりふざけて叩いたりしてはいけません。また、握手や写真撮影なども含め、男性が女性の身体にふれるような場合は必ず前もって女性に断ります。無断で触れることはタブーです。
出典:一般社団法人日本国際協力センター(JICE)国際交流部「交流のとびら(カンボジア王国編) 」より抜粋
(2)カンボジアの一般的な食事
主食は米です。
カンボジア料理は唐辛子をあまり使わず、ナンプラー(魚から作った醤油)やココナッツミルクを使った甘酸っぱい味付けで、香草をたくさん使います。朝食にはお粥(かゆ)やクイテウという米の麺を食べることも多いです。湖や川で獲れる魚介類も料理に使われます。食事にはスプーンや手を使い、麺類を食べる時は箸を使います。
イスラム教徒の場合、豚肉類やお酒などを口にすることができません。「豚肉類」には豚肉加工食品、動物性エキスを使ったコンソメ、ゼラチンなども含みます。
〔日本で好評 もしくは苦手な食べ物、味付けなど(傾向)〕
常一般的に好評なもの | |
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白いご飯 | 牛丼 |
焼き鳥 | すき焼き |
焼きそば(鶏、牛、エビ、野菜など) | しゃぶしゃぶ |
チャーハン(鶏、牛、シーフード) | うなぎのかば焼き |
野菜炒め(鶏、牛、シーフード) | 水(食事の時の飲み物) |
揚げ物(鳥の唐揚げ、エビフライ、魚フライ) | |
焼き魚 | 一般的に苦手なもの |
天ぷら(野菜、魚介類) | カレーライス |
卵料理(ゆで卵、目玉焼き、卵焼き ※半熟ではなく、固ゆで、固焼き | サンドウィッチ(パンはOKだが、マヨネーズなどが不可) |
鍋物(鶏、牛、魚介類、野菜など) | 生魚 煮魚 |
果物全般 | 生野菜サラダ |
ネパール連邦共和国
(1)コミュニケーションなどにおいて気を付けること
- ネパール社会にはヒンドゥー教と深い関わりがあるカースト制度(複雑な階級制度)が根付いています。大変デリケートな問題なので「あなたのカースト(階級)はなにか」と尋ねることは避けましょう。性格や習慣も、この階層や、宗教、民族によって様々です。
- 排泄後、左手を洗って水で洗い清める習慣があるため、不浄とされている左手で食べ物をもったり、握手をしたりしません。握手は必ず右手でしましょう。また、人が口をつけた食べ物や飲み物はケガレとみなされ、それを人に勧めるのは失礼となる場合があります。ヒンドゥー教徒は、他人との食事のシェアを嫌がる場合もあります。
- 日本の宗教関連の観光地などに連れて行ってあげたいときは、本人の意向を確認し、また、日本の宗教的な作法なども押し付けないようにしましょう。
- 「はい/YES」と言うとき、ネパール人は首を横に傾けるか、首を左右に振ります。日本と反対なので気を付けましょう。
- 朝食を多めに食べて、昼は軽食、夕飯は日本人よりも遅い時間に食べる習慣があります。
(2)ネパールの一般的な食事
主食は米です。
全般的にたくさんのスパイスを使う「カレー」味で、各家庭で様々なスパイスを調合して作られます。また、タルバートと呼ばれる定食もです。ダル(豆スープ)、バート(ご飯)、タルカリ(カレー味に味付けた野菜)、アチャール(お漬物)をワンプレートに盛り付けた定食です。スパイシーで味がしっかり付いているものを好み、薄味や、味付けに砂糖を使った料理はあまりに好まない傾向にあります。
〔日本で好評 もしくは苦手な食べ物、味付けなど(傾向)〕
常一般的に好評なもの | 食べてはいけないもの |
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・白飯(タイ米のような細長いもの) 塩味や七味をかけて食べる人もいます。 |
【ヒンドゥー教の場合】 牛肉類(牛肉加工品、牛肉エキスが使われた材料も不可) |
・乳製品全般(チーズ、牛乳、プレーンヨーグルト) | |
・じゃがいも(フライドポテト、ポテトサラダ、温野菜) | 【イスラム教の場合】 豚肉類(豚肉加工品、豚肉エキスが使われた材料、ゼラチンも不可) |
・鳥のからあげ | |
・その他、果物、豆類など | 一般的に苦手なもの |
・日本のカレー(ただし、動物性原材料不使用のルーであること ※日本でも販売されています) | ・わかめ、海苔などの海藻類 |
・野菜(スープ、カレー炒めなど) | ・肉じゃがなど(味付けに砂糖が使われている煮物) |
インドネシア共和国
(1)コミュニケーションなどにおいて気を付けること
- 同国は約1.8万の島々、200以上の部族からなる世界最大の島しょ国であり、出身地や民族によって性格や習慣も様々です。
- 国民の約9割をイスラム教徒が占めますが、バリ島ではヒンドゥー教徒がほとんどで、文化、習慣、食事制限も異なります。
- インドネシアのイスラム教は、以前から信仰されていた仏教やヒンドゥー教の思想が根底にあり、厳格なイスラム教とは異なります。
- イスラム教では、豚は不浄とされています。豚を食べることはできず、視野に入ること、においや鳴き声も嫌がる人がいます。同じく、犬も不浄な生き物としてされています。犬を飼っている家に連れて行く場合には、室内で飼っているか屋内で飼っているかに関わらず、事前に本人に確認が必要です。
- 日本の宗教関連の観光地などに連れて行ってあげたいときには、本人の意向を確認し、また日本の宗教的作法なども押し付けないようにしましょう。
(2)インドネシアの一般的な食事
主食は米です。
インドネシア料理は、一般的に香辛料を多く使いますが、 全ての料理が辛いわけではありません。 地域によって味付けは様々ですが、日本で醤油を料理にかけるように、多くの人が「サンバル」というチリペーストを常用します。 白いご飯におかずを組み合わせる食事が一般的です。
〔日本で好評 もしくは苦手な食べ物、味付けなど(傾向)〕
常一般的に好評なもの | 食べてはいけないもの |
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白ご飯 | 【イスラム教の場合】・豚肉類(豚肉の加工食品、豚肉絵エキスが使われた料理、ゼラチンも不可)・お酒(料理酒、みりん、ワインビネガーなどの調味料も不可) |
焼き鳥 | |
焼きそば(鶏、エビ、野菜など) | |
チャーハン、野菜炒め(鶏、シーフード) | |
揚げ物(鶏の唐揚げ、エビフライ、魚フライ) | 【ヒンドゥー教の場合】・牛肉類(牛肉の加工食品、牛肉エキスが使われた料理も不可) |
焼き魚 | |
天ぷら(野菜、魚介類) | 一般的に苦手なもの |
果物全般 | カレーライス |
卵料理(ゆで卵、目玉焼き、卵焼き)※半熟ではなく、固ゆで・固焼き | サンドウィッチ(パンはOKだが、マヨネーズなどが不可) |
鍋物(野菜、魚介類、野菜など) | 生魚、煮魚 |
常温の水 | 生野菜サラダ |
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